アミノ酸って
アミノ酸とは、「アミノ」という科学性の部分を持つ「酸」の総称で、現在は22種類の主要なアミノ酸が発見されていて、それ以外にも数十種類のアミノ酸があるといわれています。そのうち20種類が私たち体にとってなくてはならないタンパク質の成分として使われています。タンパク質は水分を除いた体の固形部分の主要成分で体の20%弱を占めています。このタンパク質は私たちの脳や内臓、筋肉、神経、血管、皮膚、毛髪など、人体のほとんどの部分をつくっています。また、血液の中の赤血球や白血球もタンパク質でできています。
20種類のアミノ酸のうち、私たちの体内で合成できるアミノ酸(非必須アミノ酸)は12種類で、合成が不可能なアミノ酸(必須アミノ酸)が8種類があります。必須アミノ酸は体内で合成が不可能なので食事などで外部から取る必要があります。また、非必須のアミノ酸であっても成長期や運動後などにはたくさんのタンパク質をつくるために、多くのアミノ酸が必要となり体内での合成が不足する場合がでてきますので、非必須アミノ酸についても食事などから積極的に取る必要があります。
非必須アミノ酸 |
アルギニン、グリシン、グルタミン、グルタミン酸、アスパラギン、アスパラギン酸、プロリン、シスチン、チロシン、セリン、アラニン、ヒスチニン(幼児期に必須) |
必須アミノ酸 |
バリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン |
アミノ酸の主な特性
アルギニン |
- 老化を抑える成長ホルモンの分泌を促進
- 免疫力のアップ
- 筋肉の代謝と組織を再生
- ダイエット効果(脂肪の燃焼を即す)
- 動脈硬化を予防
- 糖尿病の予防(インスリンの分泌を促進)
- ガン予防
- 肌の再生
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グルタミン |
- 老化を抑える成長ホルモンの分泌を促進
- 筋肉の維持
- 疲労の回復を早める
- ケガの回復を早める
- 胃荒れを防ぐ
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プロリン |
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シスチン |
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チロシン |
- 集中力を高める(ドーパミンとなって脳を覚醒させる)
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アラニン |
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リジン |
- アルギニンと連動して成長ホルモンの分泌を促進
- 体内のブドウ糖の代謝を促進
- 肝機能の改善
- 女性の受胎能力の循環を調整
- カルシウム吸収の促進
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メチオニン |
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フェニルアラニン |
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ヒスチジン |
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トリプトファン |
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(参考文献)
- 株式会社コスモ「専門医が認めるアミノ酸」松山淳監修
- 今日の話題社「超アミノ酸健康革命」古賀弘著
- ふるさと文庫「各種アミノ酸のはたらき」内藤博著
マカのアミノ酸組成
アミノ酸組成(mg/g)
アスパラギン酸 |
91.7 |
グルタミン酸 |
150.5 |
セリン |
50.4 |
ヒスチジン |
21.9 |
グリシン |
68.3 |
トレオニン |
33.1 |
シスチン |
ND |
アラニン |
63.1 |
アルギニン |
99.4 |
チロシン |
30.6 |
フェニールアラニン |
55.3 |
バリン |
79.3 |
メチオニン |
28.0 |
イソロイシン |
47.4 |
ロイシン |
91.0 |
リジン |
54.5 |
トリプトファン |
ND |
プロリン |
0.5 |
サルコシン |
0.7 |